講座 2021.09.192020.03.25 秘密保持契約書の審査 【原則編】秘密保持契約の種類は? 秘密保持契約は、大きく2つに分けることができます。「一方的に」秘密保持義務を負わされるもの(=以下誓約書)「当事者双方が」秘密保持義務を負うもの(=以下契約書)秘密保持契約書の契約審査において... 秘密保持契約書の審査 【実践編】原則編では、秘密保持契約書の基本的な形を示しました。特に国内企業との秘密保持契約書はシンプルであればあるほどよいと考えていますが、営業的な事情により、もう少し条項を追加しておきたいというリクエストを頂くことがあります。ここ... 取引基本契約書の審査 【原則編】(その1)取引基本契約書とはどのようなものを言うのでしょうか?この点については、「類型別 契約審査手続マニュアル」と「取引基本契約書の作成と審査の実務」の双方に書かれています。「類型別 契約審査手続マニュアル」では、「(法律... 取引基本契約書の審査 【原則編】(その2)取引基本契約書の審査における「基本方針」は次のとおりです。形式面と実質面に分けて検討します。<形式面>取引基本契約書の変更を取引先に要請する場合には、変更内容を定めた「覚書」を作成し、取引基本契約書とともに締結して... 取引基本契約書の審査 【原則編】(その3)以下、個別条項のチェックポイントを挙げていきます。契約解除条項が「対等」な内容になっているか?相手方のみが解除できるとする条項であれば、対等な内容への変更を要請することを検討します。期限の利益喪失条項が入っているか?... 取引基本契約書の審査 【実践編】ここまで、取引基本契約書の審査の原則について見てきました。いわゆる「守破離」の「守」にあたるもので、これらの原則をまずはしっかり身につけましょう。ここからは、企業実務の実態においてはどうなのか?について触れていきます。... 法務業務の改善 【法務への相談手段】法務部へ相談する際の敷居の高さ法務への相談の「敷居」を下げるという課題は、法務部の組織運営の中で永遠の課題のようになっています。ここでいう「敷居」の意味は2つあると考えています。一つは、単純に法務部の「ヒト」に起因... 契約書を起案する際の基本作法ここでは、現場からの依頼で「自社で契約書を起案する際の基本作法」についてまとめていきたいと思います。自社が過去に取り交わしてきた契約書の書式を尊重するまず、大前提として「自社がそれまでに取り交わしてきた契約書の書式をできる... 発明の共有化を回避する工夫ここでは、以下のような事例を検討してみたいと思います。自社の新しい技術の実証実験をする際に、客先の工場内にある設備を利用させてもらうことにした。実証実験はよい結果が得られ、同時に発明が得られたことから、自社で独自に出願しようとしてい... 「覚書」作成の作法ここでは、契約書本体にぶら下げる形で取り交わす「覚書」を作成する際に気をつけるべき事項について、まとめていきたいと思います。契約書本体とは別に「覚書」を作成する目的契約書本体とは別に「覚書」を作成する目的は、概ね2つだと考... 法務力の鍛え方(その1)「事実関係を整理する力を身につける」事実関係を整理する力がなぜ大事か?営業から相談を受けて打ち合わせをした際に、営業から言われて一番うれしいと感じることは、「おかげで大分アタマの中が整理できました!」といった言葉をもらえることです。法務が営業... 法務部の審査を省略できる契約書社内手続の簡素化取引先との契約を迅速に進めるためには、できるだけ社内の審査と決裁の手続きを簡素化していく必要があります。取引先から契約書の締結を求められた際には、法務部を含めた関係部門の審査を経て、ようやく事業部門で決裁し... メンテナンス契約(保守契約)のリスク管理次の事例に基づいて「メンテナンス契約において発生しうるリスク」特に「損害賠償請求リスク」をどのようにコントロールしていったらいいかについて検討してみます。【事例】自社が納入した「顧客の製品(例えば半導体や食料品等)の製造ライ... 個別契約に潜むリスクここでは、個別契約、例えば「個別製品の売買契約書」「仕様書」「注文書・請書」といった日々の受発注の中で交わされる契約書に潜むリスクについて、検討してみたいと思います。最近増えてきた手法最近、営業からの相談で、... 法務部の望ましいカタチ今回は「法務部は基本的に”ワントップ型”の組織がよい」という話をしてみます。ある企業であった実際のやり取り私が以前にいた企業の組織形態は次のようなものでした。専務取締役 ⇒ 法務部長 ⇒ 法務課長 ⇒ 法務担当者... 聞く力を身につけるここでは、営業担当とのコミュニケーションにおいて、法務として日々注意していることをまとめていきたいと思います。法務担当がやってしまいがちなこと法務として求められる最も大切なことは、営業担当の話を最後までしっかり聞くことです... 先方提示の書式の修正における作法ある取引先の法務からの変更案私が経験した契約交渉で次のようなものがありました。自社の秘密保持契約書のひな型を提示した取引先から、変更案が返信されてきました。この取引先は、誰もが知る有名企業です。私達のチーム... 法務という仕事のネイチャー法務の仕事は、いわゆる「課題先行型」に分類されると思われます。黙っていても仕事がもらえるという点で、営業の仕事のような「好奇心駆動型」の仕事より楽な面もありますが、それに甘えていては会社への十分な貢献にはならない、という話をここで... 法務部員のキャリアデザインここでは法務部員のキャリアデザインについてあれこれ触れていきたいと思います。2つの選択肢法務部で働く若手から中堅社員が将来的に目指していく道は、大きく2つに分かれていると思われます。一つは「法務部のマネージャー」を... 法務と教養 【ファイナンス知識】法務の仕事をしていくうえで、持っていた方がよいと感じた知識について、あれこれ考えていきたいと思います。今回は「ファイナンス知識」について取り上げてみます。法務が知っておくべきファイナンス知識のレベル感は?法務が知っておくべ... 相手方が「予見」できないリスクを負わせる条項は避ける今回は、相手方が「予見」できないリスクを負わせる条項は避けるべき、というお話をしたいと思います。相手方が「予見」できないリスクとは相手方が「予見」できないリスクとは、具体的には次のようなものです。主に「損害賠償」の条項でみ... 先方提示の定型契約書に対し下品な修正依頼はしない先方提示の定型契約書に対する修正ポリシーこの記事でお伝えしたいことは以下のとおりです。先方提示の定型契約書においては、契約上の効力に影響のない「誤字脱字の指摘」や趣味の押し付けにすぎない「表現の変更要請」は、会社の品位を問わ...